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  • 2026年05月12日

重量物の出荷を安全かつスピーディに。全自動システムラインがもたらす現場改革

作業員が25kgの袋をパレットに積み上げる出荷作業

重量物の梱包は、落下や挟まれ、腰痛、フォークリフト接触などの事故リスクが高い工程です。出荷量の増加に伴い手作業は勘と経験に依存しやすく、締付け不足や荷崩れ、包装のばらつきが発生しがちです。そこで、梱包を単体作業ではなく搬送から結束・包装までをつなぐシステムラインとして再設計し、安全性と生産性を両立させることが重要です。本稿では、重量物の具体例ごとに課題と解決策を整理します。


重量物の梱包・出荷が“危険作業”になっていませんか

重量物は「一度のミスが重大事故や破損に直結する」一方で、現場では人手不足により熟練者へ負荷が集中しがちです。さらに、製品ごとに形状・重心・荷姿が異なるため、手順の標準化が難しいことも一因です。その結果、梱包品質にばらつきが生じ、再梱包やクレームが増加し、出荷計画の乱れにつながるという悪循環が発生します。これを断ち切るには、工程の機械化・自動化を進め、「誰でも同じ品質」で作業できる仕組みの構築が不可欠です。

重量物を扱う現場の課題と全自動システムラインによる解決策

具体例①:モーター・減速機・ポンプなどの重量機械部品

架台に据え付けられたモーターとポンプの重量機械

モーターや減速機などの機械部品は、形状がいびつで重心が偏っているため、手作業で強化段ボールなどのケースに梱包する際、作業者の腰への負担や落下事故のリスクが非常に高い状態にあります。また、手作業によるバンド掛けやフィルム巻きでは締め付け具合に個人差が生じ、輸送中の振動で箱の中で製品が暴れたり、パレット上で荷崩れを起こして重大な破損事故につながる恐れがあります。さらに重量物のためフォークリフトでの運搬頻度も高く、作業者の歩行エリアとリフトの動線が交差することによる接触事故のリスクも現場の慢性的な課題となっています。

解決方法:製函からパレタイズまでを完全分離・自動化し、偏荷重を制する安全特化型システムライン

強化段ボール等の単体ケース制作からパレットへの段積みまでを明確に分業化し、全自動機器でつなぐシステムラインの構築が最適です。まず梱包ラインにおいて、製函機で箱を組み立て、製品を収めた後に封函機、ウェイトチェッカー、ラベラーを順番に経由させます。その後、全自動梱包機に送り込み、PPバンドによる確実で均一なケース結束を自動で行います。また重量物の事故は「持ち上げ回数」と比例しやすいのが実態です。システムライン機として、ローラーコンベヤやターンテーブル、位置決めストッパーを組み合わせ、結束・包装まで一連の流れにすると、フォークリフトの介入回数を減らせます。搬送中に荷姿が崩れる前に“所定位置で固定して処理”できるため、作業者が荷に近づく時間も短縮。安全性(接触・挟まれ)と、出荷リードタイム短縮を同時に狙えます。

具体例②:長尺の金属材・アルミ押出材・パイプ束

長尺の角パイプを束ねて扱う作業員

長尺物は搬送時にたわみやすく、端面が周辺の設備や他の荷物にぶつかって損傷しやすいという非常にデリケートな性質を持ちます。手作業で長尺の段ボールケースに梱包して結束する場合、広大な作業スペースを占有するうえ、作業者の目測で結束位置を決めるとズレが生じ、輸送中に中身がケースを突き破って飛び出してしまう危険性が高まります。また、長尺ゆえに重量測定や宛名ラベル貼りの作業も難航し、作業員数人がかりで抱えながらの重労働となるため、出荷工程全体のタクトタイムが読めず、配送用トラックの待機時間を無駄に長期化させる要因にもなっています。

解決方法:長尺専用コンベヤと全自動梱包機を直結させた、滞留ゼロの単体ケース出荷ライン

長尺ケースの特性に最適化された専用の直列システムラインを導入することで、人手による危険な持ち回り作業を完全に排除します。バンド掛けを行う際は、システム制御によって一定間隔で正確に複数本のPPバンド掛けを全自動で行うことで、端面からの最適な結束距離を確実に維持し、中身の飛び出しを防ぎます。これにより、パレットを使用しない出荷であっても、梱包から出荷エリアへの移動、そして作業員による配送車両への積み込みまで、荷物を滞留させることなくスムーズな連続処理を実現します。

具体例③:同一倉庫などへ大量輸送される粉体やペレットなどの袋貨物

倉庫にパレット積みされた袋詰めの原料

粉体や樹脂ペレットなどの袋物貨物は、パレット上に高く積み上げられるため、わずかな輸送振動やフォークリフトの爪を差し込んだ時の衝撃で全体が崩れ落ちるリスクを常に抱えています。手作業でのパレット積みは腰や関節に多大な負担をかける重労働であり、その後の手巻きによるフィルム包装では下部から上部までのテンションを均一に保つことが非常に困難です。特に夜間の作業や繁忙期には作業者の疲労から巻きが甘くなり、輸送中の深刻な荷崩れ事故や納品先でのクレームが多発します。

解決方法:パレタイザーとパレット中通し全自動梱包機の連携による、極限まで荷崩れを抑える堅牢結束ライン

袋物が積み上がることで発生するズレや崩れを物理的に強力に押さえ込むため、単体のラインからパレタイズ工程を連動させたうえで、特殊な結束機を導入するシステムラインが有効です。パレタイザーを活用して規定のパレット上に正確な配置で自動的に段積みを行います。ここから一般的なフィルム包装を行った後、全自動パレット中通しPP全自動梱包機を使用し、段積みされた貨物をパレットごと強靭なPPバンドやPETバンドで縦横にしっかりと結束します。フィルムの張力だけに依存するのではなく、バンドでパレットと貨物全体を強力に一体化させることで、フォークリフトでの運搬時や長距離輸送時における横ズレや荷物の沈み込みを完全に封じ込め、極めて安全で確実な大量出荷体制を確立します。


重量物の梱包は、設備導入で“安全と品質”を同時に底上げできる

ナイガイ株式会社のシステムライン機

重量物の梱包や出荷は、重大な労災事故のリスクと品質のばらつきが懸念される非常に重要な工程です。これらの課題を根本から解決するためには、作業の一部を代替するだけの半自動機の導入にとどまらず、製品の特性や発送方法に合わせた全自動機器によるシステムライン全体の構築が不可欠です。

ナイガイ株式会社では、製函機から封函機、全自動梱包機、さらにはパレタイザーや全自動ストレッチ包装機に至るまで、お客様の現場課題に即した最適な全自動梱包システムラインの設計と導入を総合的にサポートしております。安全で生産性の高い理想的な出荷体制の構築は、ぜひナイガイ株式会社にご相談ください。

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