- 2026年05月27日
製造ラインと出荷ラインを“つなぐ”だけで現場が回り出す!全自動システムライン構築で得られるメリット

製造業の現場では人手不足が深刻化し、「作る」工程よりも「梱包して出す」工程で詰まりが起きやすくなっています。製造ラインと出荷ラインが分断されていると、仕分けや運搬、箱詰め、封函、結束、ラベル貼りが作業員の段取り頼みになり、品質のばらつきや出荷遅れが発生しがちです。そこで有効なのが、コンベヤなどで製造から梱包・出荷までを一体化し、全自動梱包機を中心とした「システムライン機」を構築して、止まらない出荷を実現する考え方です。
その遅れ、梱包のせいではなく「分断設計」のせいかもしれません
梱包・出荷の悩みは、生産量のピーク時にミスや遅延が増えることに集約されます。出荷量の波で人員配置が追いつかず、手作業による箱作りや封函、梱包作業が後工程として滞留し、製造側が作っても置き場が溢れて一時停止に追い込まれるケースが後を絶ちません。結果として、残業の増加や誤出荷、荷崩れによるクレーム対応といった見えないコストが積み上がっていきます。
出荷が止まると、製造も止まる──いま「一体化」が効く理由
具体例①:段ボールケース出荷が多い食品・日用品(ケース品)

ケース単位で毎日大量の製品を出荷する現場では、箱作りから封函、段積み、パレット化までの工程が連続しており、どこか一箇所の遅れが工場全体の停止に直結するシビアな環境です。特に手作業での箱の底貼りやフラップ処理では、作業者の疲労によりテープの貼りズレや封函強度の低下が起きやすく、後からテープを貼り直す手戻りが頻発します。さらに、手作業による段積みは日によって高さや積み方が不安定になりやすく、これが後工程のパレットストレッチ包装の品質悪化を招き、輸送中の致命的な荷崩れトラブルを引き起こす大きな要因となっています。
解決方法:製函からストレッチ包装までをシームレスに繋ぐ「ケース出荷完全自動化ライン」の構築
この課題に対しては、製函機と封函機、全自動梱包機、そしてパレタイザーと全自動ストレッチ包装機をコンベヤで一筆書きに繋ぐシステムラインの導入が最適です。まず、ラインの入り口に製函機を配置して箱作りを自動化し、作業員はピッキングと箱詰めのみに専念します。その後、自動封函機で確実なテープ貼りを行い、全自動梱包機によるPPバンド掛けでケースの強度を均一に高めつつ単体ケースを完成させます。梱包が完了したケースはパレタイザーへと搬送され、ロボットが正確な配置で別ラインのパレット上に段積みを行います。最後に全自動ストレッチ包装機でパレットごとフィルムを巻き上げることで、作業者の経験に一切依存しない、極めて強固で安定した荷姿品質を標準化できます。
具体例②:長尺材・建材束の出荷(木材、アルミ材、樹脂成形材など)

建築資材などの長尺材は、単純に運んだりまとめたりする基本動作すら難易度が高く、手作業による結束は安全面でも大きな負担となります。複数人の作業員がタイミングを合わせて束ねる必要がありますが、結束の締め付け具合が日や作業者によって異なると、強すぎて製品の角に傷をつけてしまったり、逆に弱すぎて輸送中の振動でバラバラに崩れてしまったりする深刻な課題があります。
解決方法:定位置ガイドと多点結束を組み合わせた「長尺材向けスマート・アライメント結束ライン」
長尺材の不安定さを解消するためには、搬送コンベヤ上に製品のズレを矯正する定位置ガイドを設け、全自動梱包機とパレタイザーを連携させるシステムラインが有効です。コンベヤ上を流れてくる長尺材をガイドが自動的に整列させ、最適な位置で待機している全自動梱包機が複数箇所を同時に、あるいは連続して均一な圧力でバンド結束を行います。人の手を介さずに結束位置と締め付け強度が完全に固定されるため、製品へのダメージを防ぎつつ、輸送中のバラけを徹底的に防止します。美しく均一に結束された束は、トラックへのフォークリフト搬入も極めてスムーズかつ安全に行えるようになります。
具体例③:缶・ボトル・袋物の集合梱包(化学品、塗料、日用品詰替えなど)

塗料の缶や化学品のボトル、大容量の詰め替え袋などを段ボールケースに詰めて大量出荷する現場では、ケース自体の総重量が非常に重くなります。重量のあるケースを連続して処理する際、梱包ラインでの作業滞留が起きると、製造ラインからの供給を止めざるを得なくなります。さらに、重いケースをパレットに段積みした後、一般的なストレッチフィルム包装だけで固定しようとすると、輸送中の急ブレーキや旋回時の遠心力でフィルムが破れたり、ケースがパレット上で横滑りして大規模な荷崩れや内容物の漏洩事故を引き起こすリスクが高まります。
解決方法:パレットと重量ケースを強固に一体化する「ヘビーデューティー・パレットバインディングライン」の構築
重量物の安全な輸送とラインの高速化を両立させるには、単体ケースの全自動梱包ラインからパレット積載、そしてパレット結束までを直結させるシステムラインが最適です。まず製函機から全自動梱包機までの流れるようなライン構成で単体ケースの強度を素早く確保し、パレタイザーを用いて空パレット上に重量ケースを正確かつスピーディーに段積みします。そして最大の特徴として、最終のパレット包装工程にフィルム巻きではなく、全自動パレット中通しPP梱包機を採用します。段積みされた貨物ごとパレットの差込口にPPバンドやPETバンドを全自動で通して強固に結束することで、フィルムでは抑えきれない重量物の横滑りや荷崩れを物理的に防ぎ、極めて安全性の高い出荷を実現します。
一体化の効果は「現場の余裕」として返ってくる──次の一手はナイガイにご相談を

製造ラインと出荷ラインをシステムで一体化する最大のメリットは、梱包や出荷作業を単なる後処理から、付加価値を生む生産プロセスの一部へと昇華させられることです。コンベヤを軸に、製函機、封函機、ウェイトチェッカー、ラベラー、全自動梱包機、パレタイザーなどを連動させたシステムラインを構築することで、個々の機器の能力が線として繋がり、現場に圧倒的な生産性と余裕をもたらします。
システムラインの導入にあたっては、現場のスペースや既設設備、取り扱う商材の特性、最適な搬送や結束方法を見極める専門的な知見が不可欠です。ナイガイ株式会社では、豊富な実績と多彩な自動梱包機、包装機器のラインナップを基軸に、お客様の現場一つひとつに最適な全自動システムラインの設計や提案から導入後のサポートまでをトータルで行っております。止まらない出荷ラインの構築や、梱包工程の完全自動化をご検討の際は、ぜひナイガイ株式会社までご相談ください。貴社の課題を根本から解決する最適なシステムラインをご提案いたします。

