- 2026年06月08日
大型梱包の作業効率化を実現する「システムライン機」とは?大型・重量物の自動化ライン構築法

大型商品の出荷現場では、重量物の持ち上げや大きなダンボールの梱包作業により、作業員の身体的負担や人的コストの増大が深刻な課題となっています。特に大型製品は手作業による封函やバンド掛けに時間がかかり、出荷待ちの滞留が生じやすい傾向にあります。「大型サイズでも自動化は可能なのか」「自社の作業ラインをどのように効率化すべきか」とお悩みの物流責任者様も多いのではないでしょうか。本記事では、大型荷物の出荷ラインにおける自動化のポイントや、自動梱包機やコンベヤを組み合わせたシステムライン機の導入事例を分かりやすく解説します。
大型梱包ならではの課題 手作業による効率低下と安全面の懸念
大型荷物の手作業梱包では、作業員が腰を痛めるリスクや、複数人での作業が必要になることによる人件費の膨張が日常的に発生しています。例えば、家具や大型家電、あるいは機械部品などの製造現場において、大きなダンボールを手作業で折り込み、テープ貼りやPPバンド掛けを行う作業は多大な時間と重労働を要します。大型物ゆえにラインの作業スペースを圧迫し、ボトルネックとなって全体の出荷スケジュールを遅らせてしまう点も大きな悩みです。
大型荷物の出荷負担を軽減!工程連携を最適化するシステムライン機
具体例①:大型家具・組み立てインテリア商品

大型家具や組み立てインテリア製品を扱う製造工場では、完成品や部品セットを入れる段ボールが非常に大きく、梱包作業のほとんどを人力に頼っていました。大型段ボールの組み立てや、重量のある製品を箱に入れた後のテープ止め、さらに強度を高めるためのPPバンド掛け作業は、常に複数名の作業員による手作業で行われており、特に重量物を取り扱うため作業員の身体的負荷が大きく、腰痛の発生や疲労による作業ペースの低下が慢性化していました。また、製品が大型であるために作業スペースが圧迫され、出荷待ちの荷物がフロアを塞いでしまう事態もしばしば発生していました。同一倉庫や拠点へまとめて移送するためにパレットへ積み上げる際も、重労働ゆえに積付け作業のスピードが落ち、出荷ライン全体の大きなボトルネックとなっていたのです。作業員の安全確保と出荷能力の底上げが急務の課題でした。
解決方法:単体梱包からパレット包装までをスムーズに繋ぐシステムラインの構築
この課題に対しては、大型ダンボールの製函からケース梱包、パレット積付け、最終のパレット包装までを一貫して連携させるシステムライン機の導入が非常に効果的です。具体的には、自動製函機で大型段ボールを自動形成し、作業員が製品を格納した後は自動封函機と全自動PPバンド梱包機を直結させたラインを通過させます。これにより、単体ケースとしての梱包作業は完全に省力化され、人の手をかけずに頑丈に封止されます。梱包が完了した単体ケースはそのまま搬送コンベヤを経由して別ラインのパレタイザーへ搬送され、自動で規定のパレット上に段積みされます。場合によっては、後続の全自動ストレッチ包装機へ自動送出され、フィルム巻きまでの全工程が人手を使わずに完了します。このシステムライン化により、重労働であった梱包・パレット積付け作業が自動化され、作業員の身体的負担は大幅に軽減されます。さらにライン全体の搬送スピードが均一化されることで作業の滞留が解消され、少人数で従来の数倍の出荷処理能力を実現できます。
具体例②:大型家電・生活機器のEC出荷

加湿空気清浄機や衣類乾燥機といった大型家電を販売する物流拠点では、1箱あたりの外寸と重量が大きく、出荷工程の自動化が遅れている点が長年の課題でした。個人宅向けの発送業務では、輸送中の箱開きを防ぐための上下テープ止めに加え、製品の重量に耐えられるようPPバンドで周りを強力に補強する必要があります。従来は作業員が手作業でダンボールを組み立て、製品を格納した後にハンディ型の封函機や手動梱包機を用いて1箱ずつ仕上げていました。しかし大型荷物は取り回しが非常に難しく、梱包作業に1箱あたり数分の時間を要していました。セール時期などに注文が集中すると、出荷作業が追いつかずに配送遅延が発生するリスクが高まっていました。また個人宅宛の荷物はパレット積みを行わずにトラックへ直載せするため、ケース単位で迅速に処理できる専用ラインが求められていました。
解決方法:自動封函・バンド掛けを直結した個別出荷専用システムライン
大型家電の出荷効率化には、パレット化を行わずケース単位の連続処理に特化したシステムライン機が有効です。ラインの上流には大型ダンボール対応の自動製函機を設置し、自動形成された箱へ作業員が製品と緩衝材をセットします。その後、流れてきた箱を全自動封函機が確実にテープ止めし、直結された全自動PPバンド梱包機へと素早く搬送されます。梱包機では製品重量に合わせた適切な締め付け力でバンド掛けが行われ、大型ダンボールの保持力と強度が向上します。完成した荷物はそのまま出荷用コンベヤでトラックの荷台付近までダイレクトに搬送され、作業員は最小限の動きで積み込みを行うことができます。このように個口処理に必要な各装置を一直線にシステムライン化することで、手作業の介入を極限まで減らすことが可能です。結果として1箱あたりの処理時間が大幅に短縮され、出荷処理能力が向上します。繁忙期の遅延リスクが大幅に低減し、作業員の負担軽減も達成できます。
具体例③:店舗向け大型プラスチック製収納ケース

ホームセンターや大型店舗へ向けて、プラスチック製の大型収納ケースや資材を大量出荷する物流センターでは、出荷作業の遅延が大きな課題となっていました。店舗向けの荷物はまとめ出荷が基本であり、パレットの上に大型のプラスチック製品やケースが高く積み上げられます。従来の現場では、段積みされたパレット貨物をフォークリフトでストレッチ包装機のある場所に1つずつ運んでフィルム巻き作業を行い、その後に出荷エリアへ移動させていました。この「パレタイザーによる段積み」と「ストレッチ包装」の間に発生する搬送・待機の手間がボトルネックとなり、出荷ピーク時にフォークリフトの交差や混雑を引き起こしていました。物流センター内の安全確保と、拠点全体の出荷スループット向上のため、停滞のないスムーズな自動化ラインの構築が強く求められていました。
解決方法:パレタイザーと全自動ストレッチ包装機を直結した連続自動化ライン
店舗向けまとめ出荷の効率化には、パレタイザーとストレッチ包装機を搬送コンベヤでダイレクトに接続するシステムライン機が最適です。梱包ラインから流れてきた大型製品ケースは、パレタイザーによって高精度かつ安定したレイアウトでパレット上に自動積付けされます。積付け完了と同時に、パレット貨物は搬送コンベヤを通じて自動で隣接する全自動ストレッチ包装機のエリアへとスムーズに移動します。包装機では強力なテンションでフィルムがパレット全体に均一に自動巻付され、荷崩れを完全に防ぐ堅牢な形態へと仕上げられます。一連の工程がコンベヤ上で完全に自動連動するため、フォークリフトによる工程間の無駄な往復移動が不要となります。これにより場内の安全性が格段に高まるだけでなく、出荷リードタイムの大幅な短縮と省人化が一度に実現します。
ナイガイのシステムライン機で大型梱包の悩みを解決!最適な自動化ラインをご提案

大型荷物や重量物の梱包自動化は、扱う製品の形状や出荷先の条件によって最適なライン構成が大きく異なります。単に自動化機器を単体で導入するだけでは、工程間の繋ぎ目で滞留が発生し、十分な省力化効果を得られないことも少なくありません。自社の現場環境や荷姿にぴったり合った「システムライン機」を構築することこそが、作業効率化とコスト削減を確実に実現する鍵となります。
ナイガイ株式会社では、長年培った豊富な梱包機械の技術と実績を活かし、お客様の現場課題に応じた最適なシステムラインのご提案を行っております。自動製函機や封函機、全自動梱包機、さらにはパレタイザーやパレット包装機との連携まで、全体最適を見据えたシステムライン機をトータルで設計・構築いたします。
「大型梱包の作業人数を減らしたい」「出荷スピードを上げて滞留を解消したい」「自社に合う自動化ラインが分からない」といったお悩みがございましたら、ぜひナイガイ株式会社へお気軽にご相談・お問い合わせください。専門のスタッフが丁寧にご要望をお伺いし、貴社に最適な解決策をご提示いたします。

