- 2026年06月09日
食品メーカーの梱包・出荷業務を劇的に変える!システムライン機で実現する自動化導入成功事例と課題解決アプローチ

食品メーカーの製造現場では、製造設備や充填ラインの最新化により大量生産が可能になった一方で、製品の箱詰めや封函、梱包、積み付けといった出荷の後工程が手作業のまま残り、ライン全体のボトルネックとなるケースも未だにあります。深刻化する人手不足や物流コストの上昇に対応するためには、梱包から出荷処理までを一元的に効率化する「システムライン機」の導入が不可欠です。本記事では、出荷現場のリアルな課題を解決した食品業界の自動化成功事例を詳しく解説します。
食品梱包現場を苦しめる手作業の限界と物流品質の低下
作業員の高齢化や身体的負荷による腰痛などの離職リスク、繁忙期における梱包作業の停滞、手作業による段積み精度のばらつきや荷崩れ、ヒューマンエラーが現場の大きな悩みです。手作業への依存は出荷能力の限界を生み、物流トラブルによる企業信頼の低下や再出荷に伴うコスト増大を招いています。
システムライン機で出荷工程の課題を打破する自動化のアイデア
具体例①:スナック菓子・製菓メーカーのパレット出荷

スナック菓子や製菓を製造する食品メーカーの工場では、軽量で嵩張る段ボールケースを毎日大量に全国の物流センターへパレット出荷しています。従来は、封函されたケースを仕分けエリアから作業員が手作業でパレットへ積み上げていました。しかし、箱自体は軽いものの積載段数が高くなるため、作業員の背丈を超える高所での段積みは身体的な負担が大きく、作業者によって積み幅やバランスに偏りが生じる原因となっていました。また、パレットに積んだ後の荷崩れを防ぐためにストレッチフィルムを巻き付けていましたが、1パレットあたりの巻き作業に膨大な時間と体力を費やしており、出荷ピーク時には梱包ラインの末端で製品が溢れかえり、製造ライン全体の稼働を一時低下させざるを得ないという深刻な事態が発生していました。
解決方法:パレタイザーと全自動ストレッチ包装機を直結させたパレット出荷向けシステムライン機の構築
この課題に対しては、梱包工程からパレットの自動段積み、別ラインでのストレッチ包装までを連続化させたシステムライン機の導入が非常に効果的です。具体的には、自動製函機で連続組み立てされた箱に商品を詰めた後、封函機で上下面をテープ止めし、全自動梱包機でケース自体にPPバンド掛けを施して外装を強化します。完成した単体ケースはそのままコンベヤで搬送され、パレタイザーによってあらかじめ設定された規定パターン通りにパレットへ自動で精密に段積みされます。段積みが完了したパレット貨物はフォークリフトや自動搬送装置によって別ラインへ移動し、設置された全自動ストレッチ包装機でパレットごと高張力フィルムでスピーディかつ強力に巻き上げられます。このシステムライン機を稼働させることで、手積み作業やストレッチフィルムの手巻き作業が不要となります。これにより、作業員の労働環境が大幅に改善されるとともに、均一で強固な荷姿が安定して形成され、輸送中の荷崩れ事故を劇的に減少させることができます。
具体例②:缶入り調味料・大容量オイル缶

缶入りスープや業務用オイル、調味料缶などの缶入り食品を大量生産する工場では、製品自体にある程度の耐荷重があるものの、箱詰めや梱包工程がボトルネックとなっていました。従来は、あらかじめ別の場所で組み立てられた定型段ボールケースに手作業で缶を箱に詰め込み、封函機で接着・封函を行うという分割された工程を採用していました。しかし、それぞれの機器が離れて設置されていたことで無駄な搬送工程や作業スペースの増大が発生し、工場内の限られた床面積を大きく圧迫していました。また、製品が連続して押し寄せるラインにおいて、箱詰めや封函時の搬送詰まりや機械停止が発生し、その都度上流の充填ラインまでストップさせてしまうため、工場全体の稼働率低下と出荷コストの増大を引き起こしていたことが課題でした。
解決方法:ラップラウンドケーサーを核とした一体型システムライン機による省スペース高速梱包
缶入り食品などの耐荷重を持つ製品の大量箱詰めラインには、箱の組み立て・集積・封函を1台で完結させるラップラウンドケーサーを基軸としたシステムライン機の導入が最適です。本システムでは、供給された平らな段ボールシートの上に、充填ラインから流れてきた缶製品を高速で規則正しく配列し、製品を包み込むようにシートを折り曲げて糊付けし密閉を行います。これにより、従来の製函機や封函機を個別に設置する必要がなくなり、梱包エリアの設置面積を大幅に削減してコンパクトな現場レイアウトを実現できます。ラップラウンドケーサーから排出された完成ケースは、そのまま接続された搬送コンベヤを通ってパレタイザーへとスムーズに送られ、パレット上へ自動段積みされます。この一体型のシステムライン機を構築することで、ライン途中での製品滞留やケース詰まりが解消され、上流の充填スピードを落とすことなく安定した連続高速梱包が可能となります。結果として、最少の作業人員で最大限の処理能力を発揮でき、出荷効率の劇的な向上と生産コスト削減を同時に達成できます。
具体例③:製麺・乾麺メーカーにおけるギフト用箱

乾麺やうどん、そばなどのギフト・業務用品を製造するメーカーでは、完成したケースを自社倉庫や卸先へパレット単位で出荷しています。製品を納めた段ボール箱は、輸送時に上部からの荷重や揺れを受けると箱自体がたわんで変形しやすく、積み重ねたパレット全体のバランスが崩れるという危険性を抱えていました。従来は、手作業で段ボールを組み立てて封函した後、作業員が手動で箱にPPバンドを巻き、さらにパレットへ段積みした後にロープや手動バンドで留めていました。しかし、一箱ごとのバンド結束作業は時間と労力がかかり、作業者によって結束強度にばらつきがありました。その結果、トラック輸送中の横揺れでパレット上の箱が滑り落ち、製品の箱潰れや外装汚損による返品・交換のリスクが発生し、品質維持と出荷スピードの両立が課題となっていました。
解決方法:パレタイザーとパレット中通しPP全自動梱包機を連動させた強固な結束システムライン
箱の変形や荷崩れが発生しやすい乾麺などのケース出荷には、単体ケースの補強からパレット全体の結束までを自動で行うシステムライン機の構築が最善の解決策となります。ラインの前半部では、自動製函機で作成された段ボールに箱詰めを行い、封函機でテープ留めした直後に、全自動梱包機でケースごとにPPバンド掛けを自動施工します。これにより段ボール自体の耐圧強度が向上し、箱の変形を防止します。その後、搬送コンベヤ経由でパレタイザーへ送られ、パレットの上に整然と自動積載されます。段積み完了後、貨物は別ラインに置かれた全自動パレット中通し梱包機へと自動で送り込まれます。この装置はパレットの差込口へ自動でアーチをくぐらせてバンドを通し、積み上げられた貨物とパレット本体を直接一体化させて強く締め付け結束します。この一連のシステムライン機により、手作業での結束作業が完全自動化され、人間の力では不可能な強固かつ均一な固定が実現します。トラック輸送中の振動や傾きに対しても高い安定性を発揮し、製品の破損事故を防止します。
最適なシステムライン機の導入で食品出荷現場の未来を切り拓く

食品メーカーにおける梱包・出荷工程の自動化は、単なる労働力の補填にとどまらず、輸送トラブルの防止、出荷品質の均一化、そして現場の生産性向上を同時に果たす戦略的な投資です。出荷先が物流センターへのパレット輸送なのか、あるいは個口配送なのか、扱う製品の形状や重量によって最適な機器の構成は全く異なります。製函機、封函機、全自動梱包機、パレタイザー、全自動ストレッチ包装機、パレット中通し梱包機などの機器を現場の環境に合わせて最適に組み合わせる「システムライン機」の導入こそが、課題解決への確実な道筋となります。
ナイガイ株式会社では、お客様それぞれの製造現場や物流形態に合わせた最適なシステムライン機をご提案しております。長年にわたる梱包機械の製造・開発で培った確かな技術力と多種多様な業界での豊富な導入実績に基づき、現場のレイアウト構想から搬送コンベヤの連携設計、アフターメンテナンスまでトータルで手厚くサポートいたします。梱包作業の省人化や過酷な重労働の解消、荷崩れ対策や出荷スピード向上にお悩みの食品メーカー様は、ぜひお気軽にナイガイ株式会社へご相談・お問い合わせください。

